2018年3月22日木曜日

くまさん・れぽーと vol.0115


文科省に圧力!友達を選別?

名古屋市の市立中学校が前文部科学事務次官の前川喜平氏を講師にした公開授業を行ったことについて、文科省が名古屋市教育委員会に対して、前川氏を講師に呼んだのは問題だと問い詰めるような「質問」を繰り返していました。
このことについては、事前に自民党の赤池誠章参院議員と池田佳隆衆院議員から文科省に対して照会があったことが明らかになっており、教育への政治介入が問題になっています。

「ちびまる子ちゃん」にも圧力!
教育への政治介入は許されません。こうした文科省への圧力は以前より続いていたことが明らかになっています。
文科省に照会をした赤池議員の国政報告のブログでは『「友達に国境はな~い!」文部科学省の国家意識』(2015.12.3)という記事があります。文科省と映画ちびまる子ちゃんがタイアップし国際教育をPRするポスターのキャッチフレーズ「友達に国境はな~い!」に対して、赤池議員は、「国際社会とは国家間の国益を巡る戦いの場であり、地球市民、世界市民のコスモポリタンでは通用しないと機会あるごとに言ってきたのに…」としています。友達を国籍で線引きせよとは、本当に時代錯誤な信じられない発言です。
今回の教育への政治介入の問題での釈明会見でも、赤池議員は「圧力と感じるのであれば国会議員は仕事ができない」と答えており、こうした行為を日常的に行っていたことをうかがわせます。

キャラクターを子どもたちの手に
戦時中、アニメも戦争に協力させられてきました。戦意高揚のために制作されたアニメがたくさんあります。このことは洋の東西を問いません。あのディズニー作品でも、日本人を揶揄しキャラクター達が爆弾を投げるような作品をつくっています。
赤池議員の発言は、アニメを国策のための道具とみるものであり、子どもたちに向けて戦争を賛美した戦時中の国策アニメと同一視するものです。元アニメ制作として許せません。二度とキャラクターが戦争に参加しない社会にしていきましょう。

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全国に広がる声

多摩センでも

総理夫人の関与によって、国有地が極端に低額で払い下げられた疑惑。森友学園問題の交渉過程を示した公文書が改ざんされていた問題で、大きな怒りの声が広がっています。国会・官邸前では多くの人が連日声を上げています。
18日、多摩センター駅前で「ジャック・ザ・多摩セン」も抗議行動を行いました。

多摩センター駅前でリレートーク
緊急の呼びかけにもかかわらず、10名以上の方が参加し、リレートークを行いました。
ある大学生は、「安倍さんのおかげで政治に興味を持つことができました。感謝しています。でも、もううんざりです辞めてください」と訴えました。
私も、「公文書の改ざんは歴史修正です。過去の歴史を直視せずに、戦争する国造りをすすめる安倍さんには任せておけません。多摩にはピューロランドがあり、ちびまる子ちゃんをつくっている会社もあります。戦争になれば、このキャラクター達だって戦争に協力させられるんです。キャラクターも子どもたちも二度と戦争に参加させないために、ここで安倍さんには退陣してもらいましょう」と訴えました。

街頭の暖かい反応
街頭での反応は、いつになく暖かく、多くの方が足を止め、対話や署名に応じてくださいました。ちなみに、市議会からも、私も含め日本共産党、社民党、立憲民主党(到着順)の市議会議員が参加しました。
1時間だけの行動でしたが、地域から声を上げていくことの必要性を改めて実感した行動でした。
みなさんと一緒に声を大きく広げていきます。

■ひとことコラム■
「ちびまる子ちゃん」の制作会社は多摩市内にあります。ご存知でしたか?
私の13年間のアニメ制作経験のうち、のべで6年間制作に携わりました。初めて制作進行をしたのも、デスクを担当したのも「ちびまる子ちゃん」でした。この作品にかかわったスタッフのほとんどが一緒に仕事をしてきた方々です。
アニメの制作において問題とすべきは、そこにあるご飯さえ食べられないような低賃金と、私が直接関わった方だけでも2名にものぼる、過労死さえ引き起こす、超長時間労働です。