12月議会に、市議会にたいして統一協会と関係を持たないという決議をあげることを求め、市に対しても関係団体の「後援」などしないように働きかけることを求める趣旨の陳情が最終日に【採択】されました。
■ 議会運営委員会では【趣旨採択】
この陳情は議会運営委員会に付託され審査が行われました。私は日本共産党多摩市議団を代表し、「統一協会は宗教の名をかたる反社会的集団であることは明白で、市議会も市も関係を持つべきではない」「陳情を採択し、決議をあげることが当然」という立場で討論しました。
日本共産党、フェアな市政、ネット・社民の会が【採択】とする一方で、公明党は「統一協会が反社会的集団であることは明白」としながらも、「すべての反社会的集団にたいして決議を出すのは現実的ではない」として【趣旨採択】としました。
自民党を中心とする新政会は「信教の自由に抵触する恐れがある。反社会的団体というのであればその定義をはっきりとさせるべき」という理由で【趣旨採択】としました。
両意見が同数となるなかで、公明党所属の委員長の判断で【趣旨採択すべきもの】とされました。
■ 本会議では【採択】に
委員会の時点で【採択】とした会派の議員をあわせると12名。一方で、【趣旨採択】とした会派をあわせると10名で、委員会で意見を表していない議員の判断が注目でした。
本会議でのあらためての討論では、「決議をあげるべき」という立場に加え、「統一教会問題を宗教団体全体に一般化する一方で、【反社会的集団の定義】に論点をずらす言説は、今まさに「統一協会が全国の地方議会などに対して行っている訴訟等と同じ」であることを指摘し、「そのような論にくみするべきではない」ということも述べました。
結果、【採択】13、【趣旨採択】12で【採択】となりました。ただし、多摩市議会では決議をあげる場合に「全会一致」が原則とされていますので決議をあげることはできません。
【ふきだしコラム】
この陳情に対しての各会派の態度を下の表にまとめました。ちなみに政党別で集計すると【採択】共産党5名、立民2名、ネット2名、社民1名、無所属3名。【趣旨採択】自民5名、公明5名、維新1名、無所属1名となります。
多摩市議会 各会派の態度 |
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