2021年3月18日木曜日

「生理の貧困」解消へ多摩市でも大きな一歩 【くまさん・れぽーとvol.198】

 

超党派の多摩市議会有志「女性の健康応援隊」の申し入れ風景
超党派の多摩市議会有志「女性の健康応援隊」の申し入れ

「生理の貧困」解消へ多摩市でも大きな一歩

 16日。多摩市議会有志「女性の健康応援隊」が市長に「女性の負担軽減に関する緊急要望」を届け、「生理の貧困」解消を求めました。
市長も即日対応し、翌17日から市内小中学校で生理用品の配布が始まっています。

先進国にも広がる「生理の貧困」

 生理用品を買うお金がない、また、利用できない環境にある「生理の貧困」が、格差が広がるなかで、発展途上国だけでなく、先進国にも広がっています。
 提出された要望書は、国内で行われたオンラインアンケート調査でも過去1年で、金銭的理由で生理用品の入手に苦労した若者の割合が20.1%と諸外国と変わらない水準であること。イギリス・フランス・ニュージーランド・韓国などで、学校において生理用品の配布が行われていることを紹介。
 健幸都市を提唱し、SDGsに取り組み、「(仮称)子ども・若者総合支援条例」の施行を目指す多摩市として、誰一人取り残さないという観点からも、女性の負担軽減に取り組むことを求めています。(以下要望項目)

  1. 防災備蓄品(入替時期)の活用や寄付等で集め、食料と共に生理用品を生活に困窮する方へ配布してください。
  2. 学校や公共施設の個室トイレに、生理用品を無償で設置提供してください。
  3. 困難に直面する子どもが声をあげやすい教育現場の対応をお願いします。
  4. 困難を抱える女性が、話しやすく相談しやすい環境づくりと場の設置をしてください。
  5. 若い世代に合ったツールを活用し、速やかに必要な支援にたどりつけるような情報発信をしてください。

小中学校での生理用品の配布開始

 これを受けた市長は即日対応し、市内防災倉庫の備蓄から市立の各小中学校へ生理用品を配布し、トイレなどでの配布を開始しました。また、TAMA女性センターで今後の対応を県とすることを議会にも報告しました。

【ふきだしコラム】

 生理について、正直なところこれまで私自身として意識することはあまりありませんでしたが、先日、購入して種類の多さや何より値段の高さに驚きました。  
 防災備蓄数も少なく、今後の課題です。


【上杉ただし・れぽーと】

 14日、多摩センター駅前で「原発なくす多摩市民の会」の宣伝に参加し、「原発ゼロ」を訴えました。福島の原発事故を見ても、人類と原発が共存できないことはあきらかです。下記の街頭演説ぜひお立ち寄りください。山添拓参議院議員も駆けつけます。

都議選勝利キックオフ街頭演説
3月20日(土)14時~15時 多摩センター駅前

※日本共産党南多摩地区委員会が見解を発表しました。
多摩センター駅前で原発ゼロを訴える上杉ただし都議予定候補