自民党と日本維新の会の合意によって、注目を集めている国会議員の「定数削減」の議論ですが、定数削減でなにが起こるのか?何を狙っているのか?しっかりとチェックする必要があります。
■ 国会議員は多すぎるのか?
声高に「削減」と言われていますが、はたして日本の国会議員は多すぎるのでしょうか?
しんぶん赤旗(‘25.10.19)は「衆議院調査局第二特別調査室が4月に公表した「選挙制度関係資料集」(2025年版)によると、主要7カ国(G7)の国会議員1人当たりの人口は、日本が17万5千人です。(下記グラフ)
英国が4万6千人、フランスが7万人、カナダが8万7千人、イタリアが9万8千人、ドイツが11万9千人です。日本と英国とでは、3.8倍の開きがあります。
米国は63万2千人ですが、同国は50州などからなる連邦国家で州の権限が大きく、各州のほとんどが上下両院からなる議会をもっているなど特殊な事情があります。米国を除けば、日本はG7で最下位です。」と報じ、「今でも少ない日本の国会議員の定数を削減すれば、さらに国民の声が国会に届きにくくなってしまいます。」とまとめています。
| 衆議院調査局第二特別調査室「選挙制度関係資料集」(2025年版)からしんぶん赤旗が作成 |
■ なぜ「定数削減」が急浮上するのか?
民意を切り捨てる「定数削減」をなぜ急ぐのか?それは、比例の定数削減で落選するのは、問題になった裏金議員ではなく、日本共産党などの少数政党の候補者だからです。
基盤が揺らぐ自民党やそれを支える維新がその基盤を固めるために、「経費削減だ」と有権者をだましている構図です。経費削減なら政党助成金を廃止は10倍近くの効果になります。「身を切る」ならどちらでしょう?
■ 金権腐敗の政治を終わらせることこそ!
衆参両院の選挙で示された民意は「政治を変えて欲しい」ということです。金権腐敗、暮らしそっちのけの政治をいまこそ変えましょう!私も全力でがんばります!!
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