2018年5月24日木曜日

くまさん・れぽーと vol.0118



ハイパーレスキュー視察

18日に総務常任委員会で、東京消防庁第九方面 消防機動部隊(ハイパーレスキュー)を視察させていただきました。当日は21名の市議会議員が参加しました。

新しいハイパーレスキュー
視察した南多摩総合防災施設は今年から全面使用が開始した最新の施設です。東京ドームの1.5倍ほどの敷地に、各種訓練施設および、首都直下地震など大規模災害時の全国からの応援部隊を受け入れるための受援施設などがありました。
第九方面消防機動部隊は、東京消防庁の管轄地域の約50パーセントを占める東京都の西多摩地域・南多摩地域の8市3町1村を管轄しています。

タンパク質の泡で消火
最初に見たのは泡で油火災を消す訓練(上写真)。
油の火災時には水をかけると油がはねて火が広がるので、泡で空気を遮断して消火する仕組みになっています。そして泡が一番消えにくいのがタンパク質の泡。牛の蹄などから泡の原液が作られるとのことです。
タンパク質の泡は、川の淀みなどに浮かんでいる泡と同じようなもので、下水には流せないため、この施設の地下には処理層があり、バクテリアが分解してくれる仕組みになっています。
また屋上には、排煙をもう一度高熱で燃焼させて、不純物などを除去する仕組みもありました。

黒塗りの室内
奥が燃えていないか天井を壊す訓練
訓練施設の中は壁も天井も黒く塗られていました(右写真)。
火災時には、たとえ昼間だとしても、煙で真っ暗になってしまうので、それに対応するためだということ。なるほどなと思いました。




毒劇物、放射性物質対応


最新の施設ということで、こちらでは毒劇物や放射性物質にも対応できる装備がそろっていました。一番手前の防護服はボンベなど機材ごと防護服に包まれる構造になっています。一本のボンベで活動できる時間は20分程度ということでした。たまにニュースなどで見かけますが、20分ごとにボンベを交換となると、大変な作業です。
こちらには放射線を防ぐ車両もありました(下写真)。車体には、ガンマ線対策の鉛板が張られ、中性子線対策に水槽のように水も入れられているということでした。乗り込ませてもらいましたが、車体の壁だけで30センチほどもありました。
車体の後部には社内から遠隔操作するロボットも格納されていて、隊員が近づけない現場では遠隔操作で作業に当たるとのことでした。
このほかにも、山の斜面を使って訓練している場所なども見せていただきましたが、斜面というよりもガケといった方がしっくりくるような場所でした。そこを装備だけでも20kg。その上に人を抱えて移動するというのは、想像以上のものでした。
東京消防庁内のwebページ:http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-dai9honbu/index.html
屋上ではちょうど訓練が行われていました。


防護服いろいろ。手前ほど過酷な状況に対応したものです。
記事にもある特殊車両の前で


■ひとことコラム■
親戚の集まりのため、仕事の合間をぬって伊豆に行ってきました。夜中に向こうについて、翌日のお昼には出発するといった具合で、ゆっくりと見れたのは運転する車窓からの緑ぐらい。それでも、伊豆半島とその内側では山の植物が違うのを実感しました。
伊豆半島はプレートの移動で日本列島にぶつかった島だったそうです。




貝取・豊ヶ丘
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●6月17日(日)  14:0016:00
※毎月第三日曜日を予定しています。

●会場:豊ヶ丘・貝取団地集会所
                 (豊ヶ丘4丁目商店街脇)





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