2022年12月8日木曜日

公園駐車場有料化に修正案!実質無料に くまさん・れぽーとvol.237

市立16の公園駐車場をあらたに有料化する条例案が提出されています(対象公園は下に掲載)。夜間の駐車や長期にわたる放置車両の問題などが課題になる可能性があるため、日本共産党多摩市議団は条例案に反対し、公園利用者については「実質無料」となる修正案を提出します。


■ 無料時間はたったの30分

市の条例案では駐車料金を「最初の30分無料、以降100円/時(上限:昼間700円、夜間300円)」としています。市民からの「低廉な料金」の要望を受けて当初より料金が引き下げられた点は一定評価しますが、無料時間は30分と短すぎます。 

子どもと一緒に公園を訪れた場合、車を降りて、ベビーカーなどにのせ、公園に落ち着くにためには、15分程度はかかってしまいます。家族で遊んで、帰るとなれば2時間くらいは必要です。適切に公園を利用するに市民に「新たな負担」を求めるべきなのでしょうか? 

党の修正案は、この無料時間を【3時間】に拡大し、適正な公園利用については実質無料とするものです。多摩中央公園では近隣で買い物することで、3時間分の駐車料金が無料とされることを参考にしました。 


■ 整備費用を市民負担? 

今回の条例案では、「公園駐車場を整備し、その費用を有料化によってまかなう」とされています。これでは採算が見込めない公園については整備できないことになってしまいかねません。現に最初は「整備・有料化」対象であった「中沢池公園」については、料金設定を引き下げた影響で対象公園全体としての採算が見込めなくなったために対象から外され、整備も行われません。老朽化が進み、再整備が今後進められていく公園の整備を採算性のを理由に切り捨てていいのでしょうか? 

また、さまざまなトイレや駐輪場などの整備を求める市民の声がありますが、整備を進めるごとに「有料化」を進めるのでしょうか?税に加えて整備費用を市民に求めれば「二重取り」になってしまいます。 


■ 不適切な駐車をとめられるのか? 

公園駐車場では「公園を利用していない方の駐車」が課題になっています。今回の条例案では前述のように市民要望を受けて駐車料金の設定が引き下げられています。そのために近隣のコインパーキングなどに比べても安く、コインパーキングがわりの利用が起こりかねません。料金が発生すれば、目的外駐車の精神的なハードルは下がります。また、市からすれば「不適切な利用」とする根拠も失うことになります。

公園利用者が適切に駐車場を利用できるように、利用規則などによって、不適切な利用や放置車両を防ぐ具体的な対策が必要です。  


■ 誰もがのんびりすごせる公園を 

公園は文字通り公的なものです。街づくりの上でなくてはならないもの。市も施策の柱に据える「健幸まちづくり」の中では、公園でのさまざまな市民の活動を想定し、推進していく立場のはずです。採算性によって整備が左右され、金銭的な負担を求めるようになれば、「緑が豊かで、のんびりと過ごせる」という多摩市の魅力を損いかねません。 

誰もがのんびりとすごせる公園を、多摩市の魅力を守るために頑張ります! 



【あらたに有料化の対象とされる公園】

・貝取南公園

・貝取北公園

・愛宕東公園

・一本杉公園

・永山南公園

・諏訪南公園

・諏訪北公園

・関戸公園

・連光寺公園

・和田公園

・多摩東公園

・奈良原公園

・宝野公園

・大谷戸公園

・鶴牧西公園

・並木公園


家族で公園に行ってのんびり

0 件のコメント:

コメントを投稿