市内で燃料電池で稼働するごみ収集車の試験運用が行われることが生活環境常任委員会で報告されました。
東京都の「水素社会実現に向けた燃料電池ごみ収集車試験運用事業」の多摩地域での実施自治体に選ばれたということです。来年3月にテスト走行、4月から収集開始、6か月程度の予定です。
■ 多摩市・東京都・早稲田大学の共同事業
この事業は、多摩市・東京都・早稲田大学の共同事業として実施され、多摩市は試験運用の実施、東京都は進行管理や多摩市との調整、早稲田大学は車両の調達・保守や効果の検証を担当します。
■ エネルギー消費を大幅削減
このごみ収集車は水素をつかった燃料電池でうごき、走行時のエネルギー消費はディーゼル車比で38%削減、ごみを収集しつつ走る場合には60%削減となるとのこと。
さらに、排気ガスもでず、音も静かとのことで、周辺環境の改善、地球温暖化の抑制が期待されています。
■ かなり大きな車体
一方で、水素タンクや燃料電池、バッテリーなどを積むため車体サイズがかなり大きく、その小型化や量産化が課題になっています。大きな車体のため、従来の回収ルートとは別のルートを設定するとのことです。
■ 再生可能エネルギーによる水素生産へ
走行時に温室効果ガスを排出しない水素車には期待も高まっていますが、水素生産時には多くの電気を必要とすることが課題です。再生可能エネルギーが十分確保され、水素生産・備蓄などができれば温室効果ガス削減の力になります。技術革新がのぞまれます。
※港区での試験運用の様子などが東京都のWEBページでご覧いただけます。
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